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ヨーロッパ
■ラテンアメリカ各国の取組み
ラテンアメリカ諸国では、数次に亘る経済・金融混乱の経験に鑑み、XBRLによる金融・経済システムの高度化に着手する動きが相次いでいます。具体的には、金融監督当局、証券取引所、公認会計士協会等が中心になり、XBRLのジュリスディクション(地域別委員会)設立に向けた動きが加速しつつあるほか、政府当局を中心に企業財務データの統合データベース構築の気運も高まっています。
これまで、ラテンアメリカ諸国でのXBRL普及に際しては、スペイン中央銀行が積極的な支援を行ってきた経緯がありますが、最近では、各国の主体的な取り組みが広がりつつあり、2008年秋には、アルゼンチンのDaniel Diaz 氏がラテンアメリカ地区のコーディネーターとしてXBRL International より指名されました。スペイン語、ポルトガル語という共通基盤で結ばれたこれら諸国は、Ibero America Groupとして連携を強めており、今後のXBRL全体の普及過程の中で、注目される存在となっています。
国別の具体的な動きに敷衍すると以下のとおり。
(アルゼンチン)
2007年8月に、BCRA(アルゼンチン中央銀行、Central Bank of Argentina)の主催により、XBRL国際セミナーが開催され、企業の信用情報を集約するBalance Sheet Repositoryへの取り組み方針が示されました。その後、2008年10月には、BCRA総裁より、正式なジュリスディクション設立の方向性が表明されるに至っています。Balance Sheet Repository Projectは、中央銀行のほか、証券取引委員会、税務当局、公認会計士協会なども参加する巨大プロジェクトであり、国家レベルで情報システムの近代化を図る極めて野心的な計画となっています。
(ブラジル)
ジュリスディクション設立への動きが具体化する中、BACEN(ブラジル中央銀行、Central Bank of Brazil)および税務当局によるBalance Sheet Repository Projectに向けた基本検討が進み始めているほか、XBRL関係者によるBrazil Taxonomyの構築も進行中です。
(チリ)
同国公認会計士協会の主導により、ジュリスディクション設立の動きが具体化しているほか、証券取引委員会によるBalance Sheet Projectも始動し、XBRLによる企業からの財務報告に向けての取り組みが進みつつあります。
(ウルグアイ)
2007年より、National Internal Audit Department(内部監査局)および中央銀行の協力の下、世界銀行からの財政支援を視野に、XBRLに基づく企業財務報告データベースの近代化プロジェクトが動き始めています。
(コロンビア)
XBRLを用いた企業財務情報の授受に向け、財務省によるプロジェクトが進行中です。
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