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会長ご挨拶

XBRLは1998年に、米国のチャールズ・ホフマン氏(米国公認会計士)のアイデアにより開発され、当時から、財務報告の有用性、特に比較可能性を高めるものと理解され、米国を中心に活動が始まりました。活動の一環として国際的組織であるXBRL Internationalが組成され、その下で、各国・地域単位の組織が活動しています。XBRL Japan は、その日本の組織として2001年に組成され、活発な活動を続けてきました。

2008年にEDINET(金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム)で提出される財務諸表がXBRLによって作成されるようになりましたが、その実現には、XBRL Japanの活動が大いに貢献したと思っています。さらに、国税庁のe-Tax(電子申告・納税システム)や東京証券取引所のTDnet(適時開示情報伝達システム)におけるXBRL利用についても、私どもの活動が、その推進役として役割を果たせたと自負しています。このような活用実績もあって、日本はXBRL先進国として諸外国から高く評価されていますが、私どもはこれらの実績を踏まえて、新たな課題に取り組み、XBRLの活用をさらに広げるための活動と推進が必要だと思っています。

XBRLの導入が進んだ結果、現在では、各システムにおいて、十分に活用できる財務データが蓄積されています。とりわけ、EDINETは上場企業等のXBRLによる5年分の財務データが蓄積されており、さらに、2014年からは有価証券報告書等の開示書類の全文XBRL化が始まりました。このようなXBRL利用によるデータの積み上がりと対象の広がりにより、いよいよXBRLはデータの報告からデータの活用段階に入ったと言えます。

財務情報のXBRLが活用段階に入った今、私どもは新たな課題の解決に向けた活動に舵を切っていきます。その課題とは、新規適用分野の拡大とXBRLの理解度向上です。新規適用分野としては、XBRLによる決算公告、XBRL化されたIFRS財務諸表の活用に関する提言、XBRLGLによる詳細情報の標準化、非財務報告のXBRL化、オープンデータとしてのXBRL、公共分野でのXBRLによる報告などを対象としていきます。また、XBRLの理解度向上は新規適用分野の拡大のためだけではなく、すでにXBRL化が実現している財務情報においても財務報告当事者がXBRLの特性を理解し、有効な活用方法を検討するために必要となります。

XBRL Japanは設立以来、XBRLの普及に取り組んできましたが、今後はXBRLの適用分野の拡大と理解度向上という課題にチャレンジしていきます。私どもは、関係する企業や団体と広く連携しながら着実に活動を進化させていきます。私どもの活動に賛同し、私どもの活動に参加されたいと思う方、XBRLをもっと知り利用したいと思っておられる方々は、私たちXBRL Japanに是非ご参加いただき、一緒に活動しませんか。  

一般社団法人 XBRL Japan 会長 島崎憲明