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東京証券取引所

東京証券取引所では、会社情報の広範かつ迅速な伝達を目的として、TDnet(適時開示情報伝達システム)を構築し、1998年から稼働しています。TDnetとは、上場会社の適時開示情報を投資家に向けて配信するシステムであり、具体的には、各上場会社が適時開示情報をネットワークを通じて登録し、その情報が各取引所のホームページや適時開示情報閲覧サービス、情報ベンダー等を通じて投資家に配信されるシステムです(図参照)。現在、東京証券取引所のみならず名古屋、福岡、札幌取引所および日証協のグリーンシート等、日本の証券市場に上場する全ての上場会社の適時開示情報がTDnetを通じて配信されています。
東京証券取引所では、XBRLが上場会社の適時開示情報の正確性・信頼性を高めるとともに、投資者の利便性を大幅に向上させるものであるという考え方に基づき、2003年に世界で初めてXBRLを実用化しました。ただし、この時点では、上場会社がXBRL形式でTDnetに登録した決算情報(※1)をCSV形式のデータに変換して配信していました。
TDnetでは、金融庁の運営するEDINETにおけるXBRLの採用状況を踏まえ、2008年よりXBRLを本格導入しました。それ以降、それまでCSVに変換して投資家に配信されていた決算情報は、XBRL形式で配信されるようになりました。なお、TDnetでは、「コーポレート・ガバナンスに関する報告書」をXBRL化するなど、財務情報以外の情報のXBRL化にも世界に先駆けて積極的に取り組んでいます。また、その後、2011年より決算短信におけるIFRS対応、2014年からはInline XBRLを導入する等の対応を進めております。
TDnetを通じて公開された資料は、開示日を含めて31日分(土・日 祝日含む。)を東証のホームページ(適時開示情報閲覧サービス)で縦覧が可能(開示と同時に閲覧が可能)となっています。また、東証ホームページでは、過去5年分の決算に関する情報、過去1年分の決定事実・発生事実に関する情報等についても提供しています。

※1:XBRL化の対象となる決算情報とは、決算短信サマリー情報、業績予想の修正、配当予想の修正等

図:TDnet(Timely Disclosure Network)の概要

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